盆栽は小さい鉢の中で育てるので、自然界と比べて土の量がどうしても少なくなってしまいます。
樹勢を保って元気に育てるためには肥料は欠かせません。
ただ、一言で肥料といっても肥料によって含まれる成分はさまざまです。
目的に応じて適量を与えるのが大切なので、今日は肥料の成分について紹介します。
肥料に含まれる成分の量
肥料によく「6-10-5」など書いてあります。
これは肥料100g中にどの成分が何グラム含まれているかを表します。
肥料の三要素
N(窒素)
葉肥と言われ、葉や茎の成長に欠かせません。
松柏類などの常緑樹や、葉物の盆栽にしっかりきかせましょう。
ただし、過剰にあげると害虫への抵抗力が落ちてしまうようです。
松柏類は肥料を少なめで良いので、雑木より少なめにするようにしています。
窒素が足りないと、葉全体が黄色っぽくなったり葉脈の緑も薄くなります。
逆に過剰な場合は葉の緑が濃くなり葉肉に凹凸が現れたりします。
P(リン酸)
花肥や実肥とも呼ばれ、開花や結実に必要な要素です。
根の育成にも重要な要素となります。
リン酸が欠乏すると、葉が赤紫っぽくなり育成も悪くなります。
僕は特に花ものや実物にはリン酸が多く含まれている肥料を追加で使っています。
K(カリウム)
根肥とも呼ばれ、根の育成に必要な要素です。
養分を運んだり、蓄積するのを助ける役割を果たします。
カリウムが欠乏すると、葉がまだらに枯れてしまいます。
盆栽の種類別
松柏類
枝葉を充実させて葉の色をよくする、窒素が多めの肥料を使っています。
やり過ぎると徒長したり樹形を崩す原因になるので注意です。
油かすが最もポピュラーだと思いますが僕はどの樹種も基本はバイオゴールドを使っています。
雑木
松柏類と同じく窒素が多めの肥料を使っています。
僕は欅、もみじ、楓などを持っていますが、徒長しないようにあげ過ぎに気をつけています。
花もの
花つきをよくするためにリン酸が多く含まれている肥料を追加で使っています。
花芽ができる頃に肥料が効いていると逆に花つきが悪くなるようなので、僕は花が咲き終わったら与えるようにしています。
実物
花もの同様リン酸が多い肥料を追加で使っていますが、開花から結実までは与えない方がいいようなので、実を楽しんだ後に与えるようにしています。
おまけ
大量には必要ないですが、Fe(鉄)は養分の吸収や光合成に欠かせない要素のようです。
肥料は人によっては大量に与えても問題ないと仰る方もいますし、控えめにするという人もいます。
手持ちの盆栽の状態や樹齢、育成中なのか完成木なのかなど様々な条件でも変わると思いますので、目的に応じて調整できるようになりたいですね。
僕はまだまだ調整するところまできてなく、樹種によって少し変えているぐらいです。
肥料についてはこちらの記事でも紹介しています。
それでは、また。
僕が使っている肥料
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