盆栽の針金かけで枝や幹を折ってしまったら

盆栽いろいろ

パッキ!まじかーーーー。ごめんマイ盆栽ちゃん。

あの嫌な音はできることなら聞きたくないですが、針金かけで大切な盆栽の素材や盆栽の枝を折ってしまった経験は誰にでもあると思います。

でも諦めてはなりませぬ。救命措置をすれば、枯れてしまわずに済む場合があるので今日はその方法を共有します。

春から秋まで盆栽がしっかり水を吸う季節は木が柔らかくなっているので針金をかけて結構曲げても冬に比べると断然折れにくいです。

でも、ついつい曲げすぎたり針金がうまく効いていないところで曲げてしまって枝や素材の幹がパキッと折れてしまって、泣く泣くさようならすることは特に始めたての頃はよくありました。

パキッとなると、数時間で枝先がしおれて枯れてしまいます。

挿し木や実生の素材の幹も同じでパキッというとその後、数時間で折れた箇所より上の部分は葉っぱがしおれて枯れてしまいます。

盆栽を始めた頃は、諦めて捨ててしまってましたけど、100%ではないですが、救えるかもしれないので直ぐに捨ててしまわないでください!

暑さが緩んできたので、実生ですでに曲げは入れていたもみじですが、針金を掛け直しをしました。ポットの素材で15個ぐらいは曲げたと思います。

だいぶ慣れて折ってしまう確率は下がりましたが、それでも今回も1つパキッと折ってしまいました。

そんな時は直ぐにこいつを使います。

トップジンMペーストです。

折れてしまった部分にトップジンを塗っておけば枯れずに済むことが多いです。

折れ曲がったところはなるべく戻して上げてからトップジンを塗ります。

直接塗らずに竹串や剪定した枝などを使うと塗りやすいです。

こんな感じです。

立ち上がりでポッキリやってしまったもみじ

あとは乾かすだけ。他の癒合剤でも問題ないと思います。

この子が生き延びでくれるかはまだ分かりませんが、下の方から芽吹いてくれる可能性もありますので、春までは持ち続けます。

僕は盆栽始めた頃にトップジンMペーストを購入していまだに使っているので5年ぐらいは使っていると思います。(大きな傷にはカットパスターも使っています)

めちゃくちゃ長持ちで、Amazonのプライム会員なら送料無料で1000円もしないので、針金かけをする前にポチっておくのがおすすめです。

ホームセンターとかにも売ってると思いますので、近くで購入できるならそちらの方が安いかもしれません。僕は面倒なのでポチっと購入しました。

何にしても折ってしまってから塗る時間はなるべく短い方が良いので、一家にひとつあっても良いんじゃないかとw

ここからは完全に私見なんですが、パキッとやるとなぜ枯れてしまうかというと、おそらく折れた部分から水分が蒸発する、おまけに水を吸い上げられる道が細くなっているので枯れちゃうんじゃないかと思っています。

なので癒合剤で渇きを防げば枯れる可能性が下がるんじゃないかと。

これまで何回もポキっとやって生き残った盆栽があります。

例えば、この南天。2年ぐらい前でしょうか、購入してすぐポッキリやってしまいましたが、麻紐を巻いていたのですが、その上から直ぐに癒合剤を塗って今はこんな感じ、まだしっかり生きています。

ポッキリいった南天

こっちのイチジクもポッキリ根本からやってしまいましたが直ぐにトップジンを塗って助かりました。

イチジク

荒皮もみじもこんな感じで枯れずにすみましたYO!

針金をかけてポッキリやってしまった時は是非トップジンなど癒合剤を試してください。

さっきも書きましたが、折れた部分より上が枯れてしまっても下から芽吹いてくれる可能性もあるので、直ぐに捨ててしまわないことをお勧めします!

一番上の画像のもみじは一週間経ちましたが、今回も生きながらえたようです。よかった〜。

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