盆栽の形を整えるために針金を掛けます。
針金を掛けないと幹や枝が真っ直ぐ伸びでしまいます。
盆栽をきれいに見せるために針金を巻いて調整します。
針金の種類
盆栽で用いる針金はアルミ線と銅線の2種類があります。
アルミ線は銅線に比べ柔らかく巻きやすいですが、柔らかいぶん効きが銅線に比べ弱いので同じ太さの枝の場合、銅線よりは太いものを用います。
銅線は成長が遅く、長く掛けていることが多い松柏類に用いられることが多いです。
アルミ線は柔らかく巻きやすいので、初心者にも巻きやすいです。一般的には雑木に用いられることが多いです。
小品盆栽では1~2mmぐらいのアルミ線を利用することが多いです。私の場合は銅線は五葉松に使うぐらいです。これが正解かはわかりません。楽しみながらいろいろ試していきます。
針金かけの時期
針金をかける時期は冬以外なら問題ないと思います。
僕は植え替えを終えて、盆栽が動き出す頃にかけることが多いですが、夏や秋にかけることもあります。
初めは葉がなくて巻きやすい冬に掛けたくなりがちですが、冬は盆栽が水を吸わなくなり、枝が硬くなっているので針金掛けの際に枝を折ってしまうリスクが高くなります。
なので、盆栽水を水はじめて枝が柔らかくなり出す春や秋に葉が落ちてすぐなどが比較的欠けやすい時期になります。
針金かけをする前に枝が固くなっていないか、十分注意しましょう。
僕も大事な枝を何度か折ってしまい、とても悲しい思いをしました。
針金の掛け方
針金はグルグル巻きにしすぎると見た目に悪いですし、感覚が荒いと効きが甘くなったり針金が当たっていない部分を曲げて枝を折ってしまうことになってしまうので、枝を横に見て針金が45度くらいの間隔で巻いていくのがいいと思います。
この辺りも経験ですね。
針金をかけるときはしっかりと手を添えて針金が浮いたり、枝が折れてしまわないよう注意します。
針金の効きが甘かったり、折れそうな場合は針金を2本にしたりします。その場合は針金どうしがぴったりくっつくようにかけるのがコツです。
枝の曲げ方
針金を巻いたら枝を曲げますが、枝の曲がる部分に必ず針金が当たっているようにしましょう。
針金が当たっていない場所で曲げると枝が折れてしまいます。
その点を注意して、自分の好みに曲げていきます。
木の柔らかいものは大胆に曲げることができますし、硬い木は無理に曲げると折れてしまいますので、曲げる前に枝の硬さを確認しましょう。
松柏類は柔らかいものが多いです。
針金を外すタイミング
針金は枝に形がついて定着したら外しますが、ずっと掛けていると枝に針金が食い込んで跡が残ってしまいますので、食い込む前に外すようにしましょう。
成長の早い木ほど食い込みやすくなります。
まとめ
盆栽には針金かけは欠かせない作業になります。
大事な枝を折ってしまわないように、針金をかける時期、曲げの強さなど気つけて下さいね。