記事を書いてるのは6月ですが、、、今は5月の上旬です!
今回は雑木のお手入れ、春に芽吹いたあと新芽がどんどん成長してきて徒長してしまったりしていません?
今、剪定していいのかよくわからん。剪定したのにまた伸びてる。。。
盆栽を始めた頃はそんな感じでした。
盆栽歴ももうすぐ5年?先生はSNSの皆さんと、書籍、ネット、Youtubeなどなど。
ほぼ一方通行のお勉強ばかりでした。
でも、色んな人の話を聞きつつ自分でやってみてなんとなく理解ができ始めて来ました。
なので、この記事は盆栽を始めたてでいつ何していいかよくわからん!
という人向けです。
では、では、物語のはじまり、はじまり。
葉刈りってなに!?
葉刈りとは、ハガリ(ハカリ)って読みます。ハガリというほうが多いように思いますが、地域とかによっても違うのかもですね。
読み方はさておき、葉刈りは盆栽の手入れの一つです。
葉刈りの目的
では、なぜ葉刈りをするのか。それはいくつか理由があります。
樹勢の調整
春に吹いた新芽をそのままにしておくと、葉っぱが大きく成長し、木もどんどん元気になって成長します。葉刈りをすることによってもう一度、芽を吹かせて葉を作るのにパワーを使うので枝が太りすぎたり伸びすぎたりするのを調整できます。
枝を充実させる
葉刈りをすることで新たな場所から芽吹いたりするので、枝を伸ばさず増やすことができます。ぼぐれた良い枝作りのためにも葉刈りは欠かせない作業です。
ふところ枝を育成する
葉が茂った状態ではふところ(幹の近く、枝の付け根の方)に光が当たりにくくなり、風通しも悪くなり、ふところ枝が枯れてしまうことがあります。
葉刈りをすることでふところにも日光を当て、通気性も良くなります。
樹種によっては胴吹きも期待できます。
きれいに紅葉させる
紅葉が葉刈りをしない場合に比べてきれいになるそうです。
葉刈りをしなければ秋には分厚めのしっかりとした葉になりますが、あまりしっかりしすぎると紅葉もしにくくなるそうです。
葉刈りの注意点
なんと行ってもまずは樹勢。樹勢が悪いのに葉刈りをしたらそのまま枯れてしまうかもしれません。植え替えで根をかなり切った年や樹勢がいまいちの木は葉刈りしないほうが良いです。
すべての葉を刈ってしまう、全葉刈りではなく半分だけ、1/3だけ葉刈りをするなど、樹勢に合わせて調整しましょう。
あと、欅などハサミを使わず手で葉刈りを行う場合、葉刈りをするときは枝の先の方に向かってもぐのが良いです。枝の付け根に向かって葉をもぐと、枝の皮が向けてしまうことがあります。
枝の先の方に引っ張るとうまくちぎれます。
葉刈りの時期
若葉のように黄緑で柔らかい状態ではなく、葉が固まって濃い緑になったら葉刈りできます。
5月〜6月頃が葉刈りの時期ですが、樹種や居住地でかなり異なると思いますので、あくまで木の状態、葉の状態を確認してから葉刈りを行いましょう。
葉刈りを実際やってみた。
クチナシの葉刈り
葉刈り前はこんな感じ。
こちらは、他の木より少し早く4月の後半に葉刈りしました。全葉刈りしましたが2週間ほどで新しい葉っぱが出てきました。が、写真を取り忘れていました^^;
もみじの葉刈り
紅葉は樹勢に合わせて、すべての葉を葉の付け根、二手に分かれたところの少し葉側で切ります。今年も基本的には半葉刈り(二股に別れた片側だけ)にしました。両方刈った枝もあります。
欅の葉刈り
欅の葉は濃い緑になって触ったときにカサカサとなる感じになれば葉刈りします。
細かい枝が沢山できてくれると嬉しいな♪
葉刈り後、2週間でこんな感じになってます。
榎の葉刈り
同じく榎も葉刈りしました。
欅のようにほぐれた枝を充実させたいのと、榎も紅葉がきれいな木なのでほぼ全葉刈りしました。
沢山芽が吹いて枝がほぐれますように。きれいに紅葉もしてくれるかな♪