盆栽を育て始めると、早い段階で迷うのが「肥料って何を使えばいいの?」という問題です。
ホームセンターやネットショップを見ると、油かす、バイオゴールド、ハイポネックス、マグァンプ、IBワンス、メネデール、リキダス、X-ENERGYなど、いろいろな商品が出てきます。
正直、初心者のうちは全部必要に見えてしまいますよね。
でも、最初からたくさん買う必要はありません。
大切なのは、
「自分の盆栽が今どのステージなのか」と
「雑木・花物・実物・松柏のどれが中心なのか」で
選ぶことです。
この記事では、盆栽初心者の方に向けて、肥料と活力剤の使い分けをできるだけ分かりやすく整理します。
この記事のおすすめは僕の盆栽棚の環境での経験をもとにした個人の見解です。
迷ったら次の表で自分に合った肥料を選ぶのがおすすめです。

| 持っている盆栽 | おすすめの肥料 | 補助で使いたいもの |
|---|---|---|
| 雑木中心 | バイオゴールド オリジナル | ハイポネックス原液、活力剤(メネデール・エックスエナジー) 花物・実物にはマグァンプK、プロミック 草花・鉢花用も |
| 花物・実物中心 | 超醗酵油かす おまかせ | |
| 松柏類中心 | バイオゴールド オリジナル、IBワンス4号 | |
| ミニ盆栽 | グリーンそだちEX IBのチカラ | |
| 植え替え後・弱っている木 | 肥料は与えない | 活力剤(メネデール・エックスエナジー) |
僕なら、初心者の方にはまず「バイオゴールド オリジナル」と
補助で「ハイポネックス原液」
から始めることをおすすめします。
液肥は希釈率を間違えると肥料が強すぎて、根を痛め盆栽が枯れてしまうことがあります。
置き肥でじっくり管理したいならバイオゴールド、液体肥料で調整しながら使いたいならハイポネックス原液が使いやすいです。
バイオゴールド オリジナルは、保証成分量が窒素3.5・りん酸3.7・加里3.3の有機固形肥料で、置き肥として約2か月を目安に効く商品とされています。
※水やり頻度にもよると思いますが、僕の体感は1ヶ月。
ハイポネックス原液は、N-P-Kが6-10-5の液体肥料で、水で薄めて使う速効性タイプの肥料です。
※肥料や活力剤の効果は、樹種、鉢の大きさ、用土、水やり、置き場所、季節によって変わります。特に小品盆栽や植え替え直後の木は効きすぎに注意し、商品ラベルの使用量を確認したうえで少なめから試してください。
そもそも盆栽に肥料は必要か?
盆栽にも肥料は必要です。
理由はシンプルで、盆栽は小さな鉢の中で育てるからです。
地植えの木と違って、根を伸ばせる範囲が限られています。
さらに、盆栽は水やりの回数も多いため、鉢の中の養分は少しずつ流れやすくなります。
そのため、盆栽を元気に育てるには、木が元気に動いている時期に肥料を与えることが大切です。
ただし、「肥料をたくさん与えればよく育つ」というわけではありません。
特に小品盆栽は鉢が小さいので、肥料が強すぎると根を傷めたり、枝が間延びしたり、葉が大きくなりすぎたりすることがあります。
盆栽の肥料は、春と秋を中心に、木が元気に動いている時期に与えるのが基本です。
真夏の高温期、冬、植え替え直後、弱っているときは、肥料を控えめにするか一時的に休ませます。
肥料は、盆栽を無理やり成長させるものではなく、元気に育つための栄養補給くらいに考えると失敗しにくいです。
自分が持っている木のステージは?

肥料を選ぶ前に、まず見てほしいのが「今その木をどう育てたいのか」です。
同じモミジでも、太らせたい木と、すでに形ができている木では肥料の考え方が変わります。
盆栽のステージは、大きく分けると次の3つです。
| ステージ | 目的 | 肥料の考え方 |
|---|---|---|
| 培養中 | 幹を太らせる、枝を増やす、樹勢をつける | 完成木よりは肥料を効かせやすい |
| 完成木 | 樹形を維持する、葉や枝を整える | 肥料は控えめでよい |
| 養生中 | 根や樹勢を回復させる | 肥料は避け、活力剤を補助的に使う |
培養中
培養中の木は、幹を太らせたり、枝を増やしたり、樹勢をつけたりしたい段階です。
このステージでは、完成木よりは肥料を効かせるのがおすすめです。
ただし、小品盆栽や根が弱い木、真夏の高温期は効きすぎに注意し、少なめから始めるのがおすすめです。
培養中のおすすめは、次のような肥料です。
| 目的 | おすすめ |
|---|---|
| 全体をバランスよく育てたい | バイオゴールド オリジナル |
| 水やりと一緒に効かせたい | ハイポネックス原液 |
| 松柏や樹勢をつけたい木に使いたい | IBワンス4号 |
IBワンス4号は、製品情報でN-P-K-苦土が12-6-6-2とされる緩効性肥料です。
培養中の松柏や樹勢をつけたい木におすすめの肥料です。
窒素が多いので葉っぱをあまり大きくしたくない木はバイオゴールドがおすすめです。
特に小さな鉢では効きすぎる可能性があるため、最初から多く使わず、木の反応を見ながら調整しましょう。
完成木
完成木は、すでに樹形がある程度できていて、形を維持しながら管理したい木です。
この段階では、肥料を強く効かせすぎると枝が伸びすぎたり、
葉が大きくなったりして、姿が崩れやすくなります。
完成木では、肥料は控えめでよいです。
僕なら、バイオゴールドのようなバランス型の置き肥を少なめに使うか、液体肥料を薄めにして様子を見ながら与えます。
特にモミジやカエデなどの雑木は、強く効かせすぎると葉が大きくなりやすいので注意したいところです。
「元気にしたいからたくさん肥料を与える」のではなく、
「今の樹形を維持するために必要な分だけ与える」と考えると管理しやすくなります。
養生中
養生中の木には、基本的に肥料は使いません。
たとえば、次のような状態です。
| 状態 | 管理の考え方 |
|---|---|
| 植え替え直後 | すぐに強い肥料を与えない |
| 根を傷めている | 肥料よりも水管理と置き場所を優先 |
| 夏バテしている | 肥料を控え、活力剤を補助的に使う |
| 葉が落ちた・弱っている | いきなり肥料で回復させようとしない |
弱っている木に肥料を与えると、逆に負担になることがあります。
このようなときは、肥料ではなく活力剤を補助的に使う方が安心です。
メネデールは、植物が吸収しやすい形の鉄を含む植物活力素です。
植え替え後や挿し木のように、根の動きを助けたい場面で使いやすい資材です。
ただし、メネデールも肥料そのものではありません。
弱った木は、まず置き場所、水やり、根の状態を見直し、そのうえで補助的に活力剤を使うのがおすすめです。
肥料の種類と使い分け
盆栽で使う肥料は、大きく分けると
- 元肥
- 置肥
- 液体肥料
の3つです。
初心者のうちは、この3つの違いをざっくり理解しておけば大丈夫です。
| 種類 | 使い方 | 初心者へのおすすめ度 |
|---|---|---|
| 元肥 | 植え替え時に土へ混ぜる | 少量なら便利 |
| 置肥 | 鉢土の上に置く | 一番扱いやすい |
| 液体肥料 | 水で薄めて与える | 調整しやすい |
元肥
元肥は、植え替えや植え付けのときに、あらかじめ土に混ぜておく肥料です。
代表的な商品では、マグァンプKがあります。
マグァンプK中粒は、N-P-K-Mgが6-40-6-15で、土に混ぜ込む元肥として紹介されています。
分類としては、ゆっくり長く効くタイプです。
ただし、盆栽では元肥を入れすぎない方が管理しやすいです。
特に小品盆栽は鉢の容量が少ないので、元肥を多く入れると効きすぎることがあります。
初心者のうちは、元肥は少なめ、基本は置き肥で調整する方が安全です。
マグァンプKを使うなら、花物・実物の植え替え時に少量だけ混ぜる、くらいの感覚がよいと思います。
また、置肥として使う場合は、植え替え直後ではなく、木が動き始めてから使う方が安心です。
置肥
置肥は、鉢の土の上に置いて使う肥料です。
盆栽では一番使いやすい肥料だと思います。
水やりのたびに少しずつ成分が溶け出して、じわじわ効いていきます。
代表的な置肥は次のとおりです。
| 肥料 | 成分 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| バイオゴールド オリジナル | N3.5・P3.7・K3.3 | 雑木、花物、松柏まで広く使いやすい |
| 超醗酵油かす おまかせ | N4・P6・K2 | 花物・実物に使いやすい |
| IBワンス4号 | N12・P6・K6・苦土2 | 松柏や培養中の木に少量から使う |
| プロミック 草花・鉢花用 | N8・P12・K10 | 実物・花物に補助的に |
プロミックは錠剤を割って使うことが推奨されていません。小品盆栽など小さな鉢では、グリーンそだちEX IBのチカラや液体肥料を薄めに使う方が調整しやすいこともあります。
超醗酵油かす おまかせは、東商さんの公式情報で、独自の発酵技術により作られた有機質肥料として紹介されています。
有機肥料を使いたいけれど、においや虫が気になる方にとっては候補にしやすい商品です。
液体肥料
液体肥料は、水で薄めて与える肥料です。
置き肥よりも効き方が早く、量や濃さを調整しやすいのが特徴です。
代表的なのはハイポネックス原液です。
ハイポネックス原液は、N-P-Kが6-10-5の液体肥料です。水で薄めて使うため、盆栽では薄めから始めて、木の様子を見ながら調整しやすいのがメリットです。
液体肥料は便利ですが、初心者のうちは濃くしすぎないことが大切です。
盆栽は鉢が小さいので、説明書どおりの範囲で薄めに使い、木の様子を見ながら調整する方が安心です。
僕なら、置き肥を基本にして、春と秋の生育期に液体肥料を補助的に使うイメージで管理します
持っている盆栽の種類で使い分ける
ここからは、持っている盆栽の種類別におすすめ肥料を紹介します。
ざっくり分けると、次の3パターンで考えると分かりやすいです。
| 盆栽の種類 | 肥料の考え方 | おすすめ |
|---|---|---|
| 雑木中心 | バランス重視、効かせすぎない | バイオゴールド、ハイポネックス原液 |
| 実物・花物中心 | リン酸・カリも意識 | 超醗酵油かす、ハイポネックス原液 |
| 松柏類中心 | 培養中は樹勢を意識 | IBワンス、ハイポネックス原液 |
雑木中心
モミジ、カエデ、ケヤキ、ニレ、ブナなどの雑木盆栽を中心に育てている方は、まずバランス型の肥料を選ぶのがおすすめです。
バランスタイプ
雑木は、葉の美しさや枝ぶりを楽しむ樹種が多いです。
そのため、肥料を強く効かせすぎるよりも、ほどよく葉色を保ち、枝を充実させる管理が向いています。
特に完成木に近い雑木では、窒素が強すぎる肥料を使うと、葉が大きくなったり、枝が間延びしたりしやすいです。
そこで、雑木中心なら「バランス型」か「やや控えめ」の肥料が使いやすいです。
おすすめの肥料とその理由
雑木中心の初心者には、まずバイオゴールド オリジナルがおすすめです。
バイオゴールドは、有機固形肥料で、N-P-Kのバランスが極端に偏っていません。
置き肥として使えるので、液体肥料のように毎回薄める手間が少ないのも初心者向きです。
水やりと一緒に管理したい方は、ハイポネックス原液を薄めに使うのもよいです。
特に「今日は肥料を効かせたい」「少し葉色が薄い」と感じたときに調整しやすいです。
雑木中心のおすすめは、次の組み合わせです。
| 優先度 | 商品 | 理由 |
|---|---|---|
| まず買うなら | バイオゴールド オリジナル | 置き肥で管理しやすく、幅広い樹種に使いやすい |
| 補助で使うなら | ハイポネックス原液 | 液肥で濃さを調整しやすい |
実物・花物中心
ピラカンサ、カリン、ウメモドキ、ヒメリンゴ、長寿梅、梅、サツキなど、花や実を楽しむ盆栽が中心なら、窒素だけに偏らず、リン酸やカリも含めてバランスよく与えられる肥料を選ぶのがおすすめです。
リン酸・カリも意識する
実物・花物では、枝葉を伸ばす窒素だけに偏らず、リン酸やカリも含めてバランスよく効かせることが大切です。
花や実を充実させたい場面では、リン酸やカリを意識した肥料が使いやすいです。
ただし、花や実をつけたいからといって、肥料を大量に与えればよいわけではありません。
窒素が強すぎると枝葉ばかり伸びて、花つきが悪くなることもあります。
花物・実物は、肥料の種類だけでなく、日当たり、剪定時期、水切れ、花後の管理も大切です。
おすすめの肥料とその理由
実物・花物中心なら、超醗酵油かす おまかせが使いやすいです。
有機質肥料で、花物や実物の置き肥として取り入れやすい商品です。
植え替え時の元肥として少量使うなら、マグァンプKも候補になります。
マグァンプK中粒はN-P-K-Mgが6-40-6-15で、リン酸とマグネシウムを含む、土に混ぜ込むタイプの元肥です。
ただし、盆栽では入れすぎに注意が必要です。
特に小品盆栽では、鉢が小さいぶん効きすぎやすいため、少量から使う方が安心です。
また、春や秋に液肥で補助したい場合は、ハイポネックス原液も使いやすいです。
N-P-Kが6-10-5なので、液体肥料として花物・実物にも取り入れやすいです。
実物・花物中心のおすすめは、次の組み合わせです。
| 優先度 | 商品 | 理由 |
|---|---|---|
| まず買うなら | 超醗酵油かす おまかせ | 有機質肥料で、花物・実物に取り入れやすい |
| 植え替え時の補助 | マグァンプK | 元肥として少量使いやすい |
| 春秋の補助 | ハイポネックス原液 | 液肥で調整しやすい |
松柏類中心
黒松、赤松、五葉松、真柏、杜松などの松柏類を中心に育てている方は、雑木とは少し考え方が変わります。
松柏類は、樹勢を維持することがとても大切です。
特に培養中の黒松や真柏は、しっかり作り込むためにある程度の肥培が必要になります。
培養中は樹勢を意識する
松柏類、とくに培養中の木では、枝葉を作るために窒素を意識した肥料が使いやすいです。
ただし、完成木に近い松柏に強い肥料を効かせすぎると、葉が荒れたり、樹形が乱れたりすることがあります。
そのため、松柏類では「培養中はしっかり」「完成木は控えめ」というメリハリが大切です。
おすすめの肥料とその理由
松柏類中心でも、完成木や小さな鉢ではバイオゴールド オリジナルを少なめに使うと扱いやすいです。
一方で、培養中の黒松や真柏など、樹勢をつけたい木にはIBワンス4号を少量から試す選択肢もあります。
IBワンス4号は、N-P-K-苦土が12-6-6-2の緩効性肥料です。
窒素が多めなので、培養中の松柏や、枝葉を充実させたい木に使いやすい反面、小さな鉢や完成木では効きすぎに注意が必要です。
IBワンスは緩効性肥料ですが、窒素が多めなので、小鉢や完成木では効きすぎに注意が必要です
盆栽に使う場合は、「少量から試す」「完成木には強く効かせすぎない」ことを意識しましょう。
松柏類中心のおすすめは、次の組み合わせです。
| 優先度 | 商品 | 理由 |
|---|---|---|
| 幅広く使うなら | バイオゴールド オリジナル | 有機固形でじっくり管理しやすい |
| 培養中に使うなら | IBワンス4号 | 窒素多めで樹勢をつけたい木に使いやすい |
合わせて使いたい活力剤

肥料と合わせて知っておきたいのが、活力剤です。
初心者の方が混同しやすいのですが、肥料と活力剤は別物です。
肥料は、窒素・リン酸・カリなどの栄養を補うものです。
一方で活力剤は、根の働きや植物のコンディションをサポートする補助資材です。
弱っている木にいきなり肥料を与えるのではなく、まずは置き場所、水管理、根の状態を見直し、そのうえで活力剤を補助的に使う方が安全です。
活力剤は「肥料の代わり」ではない
メネデール、リキダス、X-ENERGYなどは、どれも便利な資材ですが、基本的には肥料の代わりではありません。
肥料は肥料、活力剤は活力剤として分けて考えましょう。
弱っている木を見つけると、つい「何かを与えれば回復するのでは」と考えたくなります。
しかし、根が傷んでいる木や夏バテしている木に強い肥料を与えると、かえって負担になることがあります。
まずは半日陰に移す、水切れを防ぐ、風通しを確保する、根の状態を見るなど、基本管理を優先しましょう。
そのうえで、必要に応じて活力剤を使うのがおすすめです。
混ぜ込み・ばらまきタイプの活力剤
リキダス顆粒
リキダス顆粒は、植え替え時や生育中に使える顆粒タイプの活力剤です。
成分として、コリン、フルボ酸、アミノ酸、カルシウムなどのミネラル、土壌改良材などが配合されています。
土に混ぜ込んだり、土の表面にばらまいたりして使えるので、液体タイプより管理がラクです。
僕の場合は、植え替え時や、根張りを良くしたい若木・培養中の木に使っている活力剤です。
ただし、リキダス顆粒は肥料ではありません。
これだけで盆栽を育てるというより、肥料と水管理を補助するものとして考えるのがおすすめです。
液体タイプの活力剤
メネデール
メネデールは、植え替え後、挿し木、弱った木の補助などでよく使われる活力剤です。
植物が吸収しやすい形の鉄を含む植物活力素で、根の動きを助けたい場面で使いやすい商品です。
盆栽では、植え替え後の水やり、挿し木の水揚げ、弱った木のサポートなどに使いやすいです。
僕も、肥料を与えるにはまだ不安だけど、根の動きをサポートしたいときに使いやすい活力剤だと思っています。
ただし、弱っている木に使えば必ず回復するというものではありません。
水切れ、根腐れ、強すぎる日差し、風通しの悪さなど、弱っている原因を取り除くことが先です。
植え込み時以外はリキダスの液体タイプもおすすめです。
X-ENERGY
X-ENERGYは、バイオスティミュラント系の活力液です。
ビール酵母抽出物、酢酸カルシウム、アミノ酸、マルチミネラル、ビタミンB群などを含む活力資材として紹介されています。
X-ENERGYは、夏の暑さ、日照不足、植え替え後など、環境ストレスが気になる時期の補助として使いやすい活力液です。
冬の寒さ対策として使う場合もありますが、休眠期の木には無理に与えず、商品ラベルの使用時期を確認しましょう。
ただし、これも肥料ではありません。
肥料の代わりに使うというより、春の芽出し前後、夏バテ気味の時期、花後・実後の疲れが気になる時期などに、コンディションを整える目的で取り入れるのがよいと思います。
また、X-ENERGYは肥料を別途与える前提の商品です。
通常の肥培管理とは分けて考えましょう。
初心者向けのおすすめ組み合わせ
最後に、初心者向けに「どれを買えばいいか」をパターン別に整理します。
迷ったらこの組み合わせ
まず迷ったら、次の2つで十分です。
- バイオゴールド オリジナル
- ハイポネックス原液
置き肥でじっくり管理しながら、必要に応じて液肥で補助できます。
雑木、花物、実物、松柏まで広く使いやすいので、最初の肥料選びで失敗しにくい組み合わせです。
特に初心者の方は、まずバイオゴールドを基本にして、液体肥料を使いたい場合だけハイポネックス原液を追加する形でよいと思います。
花や実を楽しみたい人
花物・実物が多い人は、次の組み合わせがおすすめです。
- 超醗酵油かす おまかせ
- マグァンプK
- ハイポネックス原液
基本は超醗酵油かすを置き肥として使い、植え替え時にマグァンプKを少量、春秋にハイポネックス原液を補助的に使うイメージです。
ただし、花や実は肥料だけで決まるわけではありません。
日当たり、水切れ、剪定時期、花後の管理も大切です。
松柏をしっかり作りたい人
黒松、赤松、真柏などを培養中の人は、次の組み合わせが使いやすいです。
- バイオゴールド オリジナル
- IBワンス4号
基本はバイオゴールドで管理し、培養中で樹勢をつけたい木にはIBワンスを少量から使います。
IBワンスは緩効性肥料ではありますが、初心者の方は、まずバイオゴールドを基本にして、松柏をしっかり作り込みたい段階になってからIBワンスを検討するくらいでも十分です。
植え替え後や弱った木が多い人
植え替え直後や、根を傷めている木、夏バテ気味の木が多い人は、いきなり肥料を増やすよりも活力剤を使う方が安心です。
ただし、最初から活力剤をいくつも買う必要はありません。
まずは、次の二つをおすすめします。
- メネデール
- リキダス顆粒
植え替え後の水やりや挿し木の補助ならメネデール、植え替え時に混ぜ込みやすいタイプを選びたいならリキダス顆粒が使いやすいです。
植え替え時以外は液体タイプがおすすめです。
夏の暑さや日照不足など、環境ストレスが気になる場合にX-ENERGYを追加候補にするとよいでしょう。
- X-ENERGY
この3つは、どれも「肥料の代わり」ではなく「木のコンディションを整える補助」として使うのがおすすめです。
盆栽初心者におすすめの買い方
初心者の方は、最初から肥料や活力剤をたくさんそろえなくても大丈夫です。
僕なら、次の順番で買い足します。
| 順番 | 買うもの | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | バイオゴールド オリジナル | 置き肥の基本として使いやすい |
| 2 | ハイポネックス原液 | 液肥で調整したいときに便利 |
| 3 | メネデールまたはリキダス顆粒 | 植え替え後や弱った木の補助に使いやすい |
| 4 | 超醗酵油かす おまかせ | 花物・実物が増えてきたら候補 |
| 5 | IBワンス4号 | 松柏を培養したい段階で検討 |
| 6 | X-ENERGY | 暑さ・日照不足・植え替え後などが気になる場合の追加候補 |
まずは、バイオゴールドだけでも管理は始められます。
水やりと一緒に肥料を調整したい方は、ハイポネックス原液を追加するとよいです。
植え替え後や弱った木のサポートをしたい場合は、メネデールとリキダス顆粒をおすすめします。
リキダスは植え替え時以外は液体タイプもおすすめです。
盆栽の肥料のよくある質問(FAQ)
- Q盆栽の肥料はいつから与えればいいですか?
- A
基本は春の芽出し後から、木が元気に動いている時期に与えます。
特に春と秋は肥料を効かせやすい時期です。
植え替え直後は根が傷んでいることがあるので、すぐに強い肥料を与えず、木の動きを見てから始めるのがおすすめです。
- Q夏も肥料を与えていいですか?
- A
真夏は肥料をかなり控えめにした方が安全です。
特に暑さで弱っている木に肥料を効かせると、負担になることがあります。
夏は水切れ対策、風通し、置き場所を優先し、必要なら活力剤を補助的に使うくらいが管理しやすいです。
ただし、元気に動いている木や地域の気候によっては、薄い液肥を控えめに使うこともあります。
迷ったら「基本は与えない」と考えておくと失敗しにくいです。
- Q活力剤だけで盆栽は育ちますか?
- A
活力剤だけでは、基本的に肥料の代わりにはなりません。
リキダス、メネデール、X-ENERGYは、根の働きや環境ストレスへの対応をサポートする補助資材として考えるのがおすすめです。
肥料は別で、木の状態に合わせて与えましょう。
- Qバイオゴールドとハイポネックスはどちらがおすすめですか?
- A
初心者にはバイオゴールドがおすすめです。
初心者なら、まずはバイオゴールドを基本にして、ハイポネックス原液を補助で使うと分かりやすいです。
鉢数が少ない方や、肥料の濃さを細かく調整したい方は、ハイポネックス原液から始めてもよいと思います。
- Q花物・実物にはどの肥料がいいですか?
- A
花物・実物には、窒素だけに偏らず、リン酸やカリも含めてバランスよく与えられる肥料が使いやすいです。
超醗酵油かす おまかせやマグァンプKが候補になります。
ただし、花や実は肥料だけで決まるわけではありません。
日当たり、剪定時期、水管理、花後の管理も大切です。
- Q弱っている盆栽に肥料を与えてもいいですか?
- A
弱っている木にすぐ肥料を与えるのはおすすめしません。
根が傷んでいたり、夏バテしていたりする木に肥料を効かせると、かえって負担になることがあります。
まずは置き場所、水やり、風通し、根の状態を見直しましょう。
そのうえで、メネデールやリキダスなどの活力剤を補助的に使う方が安心です。
まとめ:まずは「木の状態」と「樹種タイプ」で肥料を選ぼう
盆栽の肥料選びは、最初は難しく感じます。
でも、最初から細かく考えすぎなくても大丈夫です。
まずは次の考え方で選ぶと失敗しにくいです。
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| 迷ったら | バイオゴールド オリジナル |
| 液肥も使いたい | ハイポネックス原液 |
| 花物・実物中心 | 超醗酵油かす おまかせ |
| 松柏を培養したい | バイオゴールド、IBワンス4号 |
| 植え替え時の元肥 | マグァンプKを少量 |
| 植え替え後・弱った木 | メネデール、リキダス |
| 暑さ・日照不足・植え替え後が気になる | X-ENERGY |
僕のおすすめは、まずは「バイオゴールド オリジナル」から始めることです。
そこに、液体肥料としてハイポネックス原液を足せば、かなり幅広い盆栽に対応できます。
花物・実物が多くなってきたら超醗酵油かす、松柏をしっかり作りたくなったらIBワンス、植え替え後のサポートにはメネデールやリキダスを追加していくと、無駄に買いすぎずに済みます。
肥料は「これさえ使えば絶対にうまくいく」というものではありません。
大切なのは、木の状態を見ながら、少しずつ調整することです。
最初は少なめから始めて、葉色、芽の動き、枝の伸び方を見ながら、自分の棚場に合う肥料の使い方を見つけていきましょう。
肥料についてはこちらの記事でも紹介しています。
